映画「マトリックス」アンダーソン君（ネタバレあり感想）

オススメ度9/10（１０点満点）

超ざっくりストーリー

とある会社に勤めるトーマス・アンダーソンが、パソコン画面に現れたメッセージにしたがったら「あなたが生きている世界が仮想現実だ」と言われ、現実世界を何とかするべく戦いに身を投じていく話

キャスト/役名

ネオ（キアヌ・リーヴス）/モーフィアス（ローレンス・フィッシュバーン）/トリニティー（キャリー＝アン・モス）/エージェント・スミス（ヒューゴ・ウィーヴィング）他

監督

ウォシャウスキー兄弟（現ウォシャウスキー姉妹）

時間

136分

感想

世界観

あまりSF映画を観ない少年が初めて観たときの衝撃はハンパなく、
今となっては割りとよくある話ですが、

「現実世界が実は作られた仮想世界」って所が、当時の中二にガツン‼と来ます。

寝てて夢見て、起きた自分は本当に起きているのか分からない。あの感覚。
映画にするなんて素晴らし過ぎる。

その他、不思議の国のアリスがモチーフらしい「白いウサギを追いかけろ」とか、
デジャブは一種のバグとか
何か公衆電話か黒電話とかでしか元の世界に戻れない謎とか
細かい設定の世界観に痺れます。

「思ったことは実現可能」な世界で、
それを信じきれないネオが物語が進むに連れて徐々に目覚める所は、
観てる人もこのマトリックスって言う世界観に連れて行かれるようなもの。

全体的にうまーく流れるように作られてる感じが本当に気持ちいい。

現実世界では、暗い所に追いやられた人類が敵になったコンピューター相手に
逆襲を狙って生存してるんですが、敵のイカみたいなのが超怖いしキモい。
モーフィアス軍団が乗るネブカデネザル号に問答無用で襲いかかってくる所は

潜水艦映画好きなら大好物のこの恐怖。
「狭い艦内が圧迫する感じ」が思う存分楽しめて至福。

観てるこっちもさっぱりわからない「ネオ救世主説」をガンガン周りが押してくる、
ちょっとヤバイ感じもシリーズが進めば明らかになりますが、
一作目では敢えて多くは語らないのも想像が膨らんで良いです。

アクション

流石に今見ると辛い部分もありますが（当時でも）、
ハリウッド俳優がカンフー＆ワイヤーアクションやるなんて皆無。

それをしっかりとトレーニングしてあそこまでもってくなんて相当辛かったはず。
それを実現させたカンフーアクション指導のユエン・ウーピンに脱帽です。

ユエン・ウーピンといえば酔拳がメジャーだと思いますが、大地無限派です。
どうでもいいけど売ってねえわ。あっても高い。

基本的にはカンフーアクションが目を引く所ですが、
この映画のアクションといえばバレットタイム。

当時猫も杓子も真似が流行ったなぁシュレックしかりSPECしかり。

初めて観て、そっから5.1チャンネルのサラウンド設備整えたのも懐かしい。

トリニティーがヘリからビルに激突するシーンで

とビビったのもいい思い出です。（脱線）

そんなアクションを思いっきり楽しめる
「武器満載でモーフィアス救出に向かう」シーン。

からの想像を絶する銃撃戦。

攻殻か？と思わせる
「壁がボロボロになり、重力無視のネオ達」は圧巻の一言。

ここからラストまで何回観たか数えきれないぐらいリピート。
画面はグルグル回り、弾丸の音もグルグル回り、そして俳優たちの超絶アクション。
ネオとスミスの地下鉄ホーム決戦まで楽しくてしょうがない。

ラストの覚醒したネオも素晴らしい。

ここから2と３続いて、レザレクションズにまでつながっていきますが、
やはり1は別格。

まとめ

今見ると流石に時代を感じますが、
全体的にまとまっていてSFアクション映画としては
最高峰だと思います。

これからキアヌ・リーヴスがジョン・ウィックなどに
つながっていくと考えると観ないと損な映画です。

マトリックス自体すでに２０年以上前の映画ですが、
まだ観ていないならうらやましい。

世界観やアクションだけにとどまらず、生き残った人間たちの思惑が
救世主信仰や裏切りなどストーリーも重厚に語られて

お時間があるときに、シリーズ一気観をおススメします。

今日もいい映画、ごちそうさまでした！

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