映画「エクスペンタブルズ」男祭り？肉祭り？（ネタバレあり感想）

オススメ度9.5/10（１０点満点）

感想

セリフ回しが面白い！

スタローンの脚本がいいのか、翻訳者がいいのか、
しびれる台詞のオンパレードが素敵です。

任務を果たし、久しぶりに彼女のもとへ帰ってきたステイサムが

「君の寝顔を見るだけで幸せな男さ」と伝えると

ガッツリ浮気している彼女。

そんな彼女には多くは語らず、バイクで走り去ります。が、

思いっきり凹んで終始スタローンに愚痴りまくるステイサム。

スタローンの返しが

「悲劇の主人公になれて良かったな」とか「タイプじゃなかったんだろ」
とかボッコボコに言われる始末。

その後、彼女が浮気相手に殴られたの発見し速攻復讐に行きます。
なぜかのんきにバスケしてる浮気相手。
彼女とともにバイクで参上し、
これまた速攻で六人相手でもフルボッコにするステイサム。

浮気相手にきっちりお灸をすえてから彼女に
「これが俺の仕事だ」
とかっこよく言います。ですが初見の感想は

何いってんだコイツ

相手をボッコボコにする仕事ってなんやねん。
と爆笑しました。

その時のドヤ顔がとにかく素敵です。

ミッキー・ロークから新しい依頼があると聞いたスタローン。
と言われとりあえず話を聞きに行くと待っているのは、ブルース・ウィリス。
別の部隊にも話が行ってると現れたのはアーノルド・シュワルツェネッガー。
画づらが濃い。

そこでスタローンをいじりだすシュワちゃん。
「ジャングル好きだろ？」とか言ってますが、

自分も得意だろと観てるこっちはツッコミ必至。

また「飯に行こうぜ。」と言うシュワちゃんが「1000年後に。」とジョークを飛ばすと
「急な話だな」と返すスタローン。

全編通してこんな感じなので

面白すぎてたまりません。

簡単なようで奥深いストーリー

ストーリー自体は、簡単なんですが所々で色々ぶっこんでくるので、
何か奥深い印象を与えます。

ウィリスからの作戦をチームとしては断わる方向になりますが、
島に残った娘が気になる迷ったスタローンはミッキー・ロークに相談しようとします。
そっからミッキー・ロークの独白が始まり涙するのですが、
それを見たスタローンは単身娘を救おうと決意します。

ミッキー・ロークの独白と涙は最初意味が分かりませんでしたが、
２回目観ると納得。
迷ったスタローンがそれを聞いて娘を助けに行く重要なシーンでした。

何か男泣きです。

チームのみんなを振りきって一人救出に向かおうとするスタローンに
ジェット・リーがついて行くことにします。
金にガメついジェット・リーは、事あるごとに賃金アップを要求しますが、
その理由が「家族のため、息子のため」と言い張っています。
しかし、実はスタローンにはお見通しで、
ジェット・リーが「実は家族なんか居ない」って告白に「知ってる」と答えるスタローン。

雰囲気としては、渋い男同士の話みたいな感じですが、
あっても無くても全くストーリーに影響しないシーンです。

しかし何となく男の友情のいい話に見えるのがすごい。

ジェット・リーには、金にガメついキャラを押し通した方が良かった気が。

こんな感じで要所で各キャラクターを出したいのかエピソードがぶっこまれるんですが、
なんか微妙に分かりづらく「行間を読め。それが男だ」って
雰囲気が凄くてスッとは入ってきません。
でも、仲間のキャラと絆を感じられカッコいいのは事実です。

意味が分からない事が多いですが。

銃撃・爆破・肉弾戦

冒頭から海賊退治に潜入して交渉しに来たと思うエクスペンタブルズ。

身代金払って解決を求めますが、海賊は更に金額アップを要求。
脅しのつもりで撃ったつもりのドルフ・ラングレンの弾は海賊を木っ端微塵にして、
戦闘開始の合図となります。

このキャストが揃えば交渉なんぞ必要なく、
すべてを力で解決していくのが気持ちいい。

序盤の5人の銃撃戦から見ごたえ十分ですが、

依頼の偵察でメキシコのとある小島に「野鳥の観察」と嘘丸出しで突入し、
色々あって撤収を余儀なくされた時に、港にガソリンバラまいて、火をつけて爆破します。

まだ依頼も受けてないのに。

その他、最終的に小島に乗り込んで、将軍の娘を救出に向かったエクスペンダブルズの面々が
将軍の屋敷に潜入。いたる所に爆弾つけまくっていき、娘が屋敷から出た所で爆発させますが

爆弾多すぎの大爆発。
島が沈没するんじゃないかってぐらいド派手です。

デカい爆弾を放り投げて、銃で着火させるスタローンも素敵です。

肉弾戦の見所と言えば、ジェット・リーVS敵に回ったドル・フラングレン。

序盤の海賊壊滅作戦の時から、じゃれ合っていましたが襲い掛かって来たので
肉弾戦を開始します。

「デカい奴が多いからチビの自分は他の奴より働いている」

と公言どおりに獅子奮迅の戦いを魅せるジェット・リー。しかし、パワーで押されると
「頭上注意」の場所までおびき寄せて戦う、
このチームでは珍しい頭脳プレーを発揮します。

結果、ジェット・リーの大ピンチを見かねたスタローンがドルフ・ラングレンを撃って終了。
急所は外したと言わんばかりでしたが、沈痛な表情のスタローンを見て

だったら解雇すんなよ。

ってツッコミは置いておきましょ。

そんなラングレン。てっきり死んだかと思ったら

ラストシーンで再登場。

全然死んでないんですが。

まとめ

昔はTVで毎週のように流れていたスタローン映画やシュワルツェネッガー映画を観ていた世代や

同時代のアクション映画が大好物な方には、
涙と笑いが同居する漢（おとこ）哭きの映画。

実際昔観たはずだったのに、あまりに面白すぎて字幕で観て、吹き替えで観て何度でも
楽しめる稀な映画です。

ド派手な爆発と暴力と残虐描写があるので、耐性の無い方は厳しいかもしれませんが
アベンジャーズよりアベンジャーズな気がします。（意味不明）

ここからシリーズが始まりますが、どんどんパワーアップしていくので
しばらく寝れない日が続くことでしょう。

昔のヒーローが今でも現役でこんな素晴らしいアクションしてくれるなんて

今生きていて本当に良かったと思います。

さあ、明日から身体を鍛えよう。

今日もいい映画、ごちそうさまでした！

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