映画「竜とそばかすの姫」ヒロちゃんが面白い（ネタバレあり感想）

オススメ度6.5/10（１０点満点）

超ざっくりストーリー

高知県の田舎町に住んでいる、そばかすが目立つ女の子「すず」が、幼い頃に母を亡くして、大好きだった歌が歌えなくなったが、50億人以上が集う仮想世界「U」に参加して「ベル」という名で歌姫になる。そこで、何かに追われている竜と出会い気になったベルは竜の城を探しに行く。

キャスト/役名

中村佳穂（すず/ベル）/成田凌（しのぶくん）/染谷将太（カミシン）/玉城ティナ（ルカちゃん）他

監督

細田守

時間

121分

感想

サマーウォーズを連想させる世界感

最初っから

と思わせる仮想世界「U」でスタート。

ビジュアルは最新だけあって、
サマーウォーズのオズの世界よりもキラッキラで高精細。

仮想世界ならではの極彩色で彩られた空間は一見の価値アリです。

そこゆったりと現れるクジラが神がかってる。が、
スピーカーだらけで、ちょっとキモい。

まあ、ベル専用なのか歌を響かせる必要がクジラにはあるんでしょう。

そんなキラキラな世界かと思ったら、竜が住んでる付近は
路地裏みたいで暗かったり、コントラストが激しいのが
生々しいリアリティを感じられて良いです。

って監督の仮想世界のイメージか。

しかしながら、描きこみというか作りこみというか
半端ないです。

美女と野獣を連想させる

どっからどう見ても竜の城とベルのくだりは
美女と野獣しか思い出さん。つかモチーフか。

でもなんでベルが竜に惹かれるのか、分かりづらくいきなりベルが

的な感じになるのが不明瞭。
って言うか分からなかったんは自分だけ？
この辺に引っかかると話に入って行けない。

竜が登場してから正体は誰だ？的にストーリーが進んでいくのですが、

と思ってた色んな登場人物
「母親が助けた少年」「幼馴染み」「学校のヒロイン」「親友」「父親」全てをスルーして、
あの正体は絶対分からん。

と思わざるを得ないが、
現実のネット世界を考えると全くの初対面で遭遇もありか。

でも、なんかモヤモヤする。

突然ぶっこまれる重い話

そんなこんなで竜の正体が分かり始めると
（50億人から一人を探す！割とクライマックスな盛り上げ方だったけど、
意外とあっさり見つかる。なんで？）
ストーリーは一気に重い感じに方向転換。

今までのポップな仮想世界のネットで遊んで、

から、ズシーンとくる虐待の話はナカナカキツイ。

はじめ観たとき
「何でベルは現実世界で竜を助けようとして一人高知から旅立つのか？」
と思いましたが、そういえば自分の母親も見知らぬ子どものために、
飛び出したな。
と思ったら意外といい話だな。と妙に納得できました。

それにしても、高知から東京まで意外と早いのがビックリ。
そんなこんなでベル（すず）の活躍で一安心となりますが、

果たして本当に解決したのか、

まとめ

作りが「サマーウォーズ」似てるので比べてしまうと、

エンタメ性・シナリオ・キャラが弱く感じてしまいますが、

単体の映画として観ると評判より楽しく観れました。

主人公ベル（すず）の歌声なんかマジでスゴイ。

と感動します。

欲を言えば「美女と野獣」にもっと振り切っても良かった気がして、
やりたいことが多すぎて一個の事を追い切れていない感は正直あると思います。

でも、これ以上色々詰め込んだら相当な映時間になり、
間延びする気がしないでもないので、
これはこの形がベストかと。

今日もいい映画、ごちそうさまでした！

Amazonプライムビデオは、こちらから→竜とそばかすの姫