オススメ度7/10(10点満点)
少しの時間でサスペンスを楽しみたい!なら、オススメ
超ざっくりストーリー
精神科医のカーターが、自身の子供を育てながら児童心理の研究をしており、自分の子供だけでは飽き足らず、他の子供も研究したくなって暴走する話
キャスト/役名
ジョン・リスゴー(カーター・ニックス他)/ロリータ・ダヴィッドヴィッチ(ジェニー・オキーフ)/スティーヴン・バウアー(ジャック・ダンテ)/フランシス・スターンハーゲン(ウォルドハイム博士)他
監督・脚本
ブライアン・デ・パルマ
時間
92分
感想
ほどよくまとめられたストーリー
パッケージからほどよくネタバレですが、
多重人格ものです。
劇中は隠されているような展開ですが、気づかない人はいないでしょう。
おかげさまで犯人までわかると思いますが
それまでが中々良いんです
序盤からカーターが子供を
とある施設に入れたがっている理由は全く分かりませんが、
(実は休業中の精神科医で児童心理を研究中)
双子の弟ケインが現れて徐々に色んな事が明かされていき
ああ、なんかヤバイ奴だな。と思ったら、
実は嫁さんのジェニーも、うすうす何かしら気づいており
若干カーターに不満を抱いている流れが
なんか非常にスマート。
その旦那への不信感を抱いているところへ、
昔好きだった男ジャックが登場。からの浮気。
この辺は急展開すぎて
端折りすぎじゃね?とそして軽すぎじゃね?
思ってしまいますが、
意外とテンポがちょうど良い感じです。
カーターはカーターで浮気現場を見てしまい、
その反動か子供をさらう欲求もどんどんエスカレートして
やたらめったら邪魔なものは排除していきます。
挙句の果てにはジェニーまで。
当然警察に行って犯人捜しとなる訳ですが、
たまたま居た、カーターの親父を知る定年退職した刑事から
昔の事件の話になり、その犯人がカーターの親父と発覚。
怪しんだ警察は
当時の担当していた博士も呼び寄せて、
一気に物語は終焉まで向かいます。
監督脚本だからか、非常にスムーズに進み中々の見ごたえ。
なんかうまいな
って関心します。所々で人を不安にさせる
デ・パルマ演出盛りだくさんのなのも良いです。
サスペンスというよりホラー寄り
この映画の最大のポイントは、サスペンスでありながら要所要所で
ホラー演出が冴えわたっている所。
デ・パルマ絶対ノリノリだな
と思ってしまうぐらいで本人も
この映画は、私が何年間もあたためてきて実現させたいと思っていたアイデアから生まれたものだ。思いがけないどんでん返しの数々など、私は考え付くありとあらゆるものを投入した。ここまでやったことはこれまでなかった!
――ブライアン・デ・パルマ
と言ってるのも納得です。
そんな中、とにかく演出で恐ろしいのは、
亡くなった女性たちが大抵目を見開いてシンデマス。
そしてなぜかドアップで。
ああ超怖い。
そこでドンピシャのタイミングで
響き渡る音楽も恐怖を倍増させてます。
一番怖いのはカーターの嫁さんジェニーが
病院に勤めているころに出会ったジャックとの話。
ジャックの奥様が寝ている病室で
ジャックに心ひかれたジェニーが新年を祝って抱き合っている所を
モニター越しにゆっくり起き上がる奥様。
するとこっちをガン見してるのがモニターに映り、
二人があわてて振り返ると
超ガン見してて、ショックで息絶える奥様。
病で寝込んでる奥様の病室で何やってんだ
って話ですが、
二人の心情を考えるとこれ以上の恐怖は無い。
その他、車から発見された死体は最初誰だか全くわからず
ああジェニーか
と思ってたら違ってました。
なぜならこちらもドアップでがっつり目を見開いているので
それが気になって、人の顔が本気で分かりませんでした。怖くて。
その後、カーターが家に帰ってふとモニターを観ると
一瞬映る何者。
めっちゃ怖すぎて、
何故か観てるこっちも背後が気になります。
結果は、車から脱出したジェニーでしたが、
演出がホラーすぎる。
でもドキドキ感強めで楽しい
冴えわたるブライアンデパルマ節
様々な映像スキルを魅せまくるデ・パルマの本領発揮。
一番の見所は、
警察署内で以前の事件を語る博士の長回し。
昔の情報を説明しながら上階からロビーへ向かって行きますが
とにかくワンカットが長い。
一見すると簡単なようで
役者・撮影スタッフもろもろの技術が高くないと難しいという話ですが、
ばっちり決まってカッコイイ。
ちょいちょい道間違える博士の芝居も素敵です
他には序盤の知り合いの女性を気絶させ、車のハンドルに倒れて
クラクション鳴りまくってる状況を近づいてくる男性ランナー二人組。
焦るカーター、鳴り響くクラクション、不審に思って近づいてくる男性達。
細かいカットを繋いで、カーターの焦りを観客にわからせる
デ・パルマカットがしびれます。
まあ、そこまでサスペンスなシーンでは無いのに
ムダに盛り上げ過ぎな気もしますが。
他にも嫌な予感しかしない石像のヤリとか、
終盤付近の尖った物の演出も素敵です。
まとめ
ハッキリ言って一般から絶賛されるサスペンスとまで言いづらいですが、
中々の小規模ながら色々詰まった映画です。
92分キッチリ収め、それでいてしっかりと終わらせる
デ・パルマの職人芸が光ります。
ホラー要素もパンチが効いて良いアクセントになっており観てて飽きないし、
観終わった後、思ってたより面白いと感じると思います。
ラストも賛否は分かれると思いますがデ・パルマらしい
唯一引っかかるのはジャック。
今で言うなら割りとクソ野郎ですが、
なんのお咎めもなく物語は終了します。
自分の奥さんをショック◯させて、ジェニーに旦那も子供いるのに近づいてきて、
結果他人の嫁さんをモノにする一番のラッキー野郎です。
そこに引っかからなければ楽しめます。
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