映画「ジョーズ」これって何系映画？（ネタバレあり感想）

オススメ度　9/10（10点満点）

ストーリー

アメリカ東海岸に位置する穏やかな町・アミティ島。

そんな島で一人の女性が海で突然何かに襲われ亡くなってしまう。

検死の結果、サメに襲われた可能性が高く、
それを聞いた新任警察署長ブロディは海岸を封鎖しようとするものの、
市長達に、この島の収入が大事だと止められる。

その後、昼間の海で少年がサメの犠牲になってしまい人食いサメの存在が島に知れ渡る。

少年の両親がサメに懸賞金をかけ、各地から賞金目当てに集まってきて、
なんとか一匹の大型サメを捕獲。人食いサメは退治したかと思ったら、
海洋学者フーパーは「このサメでは無い」と確信する。

果たして、人食いサメは本当に別に居るのか？そして退治はできるのか？

キャスト（役名）

ロイ・シャイダー（マーティン・ブロディ）、ロバート・ショウ（クイント）、
リチャード・ドレイファス（マット・フーパー）他

監督

スティーブン・スピルバーグ

感想

前半はスリラー映画。

オープニングから、嫌な予感しかしない。

夜の海岸で若い男女の追いかけっこから始まり、一人が先に海に入ったこところで
何やらヒシヒシと感じる嫌な予感一つ目。こういういかにもヤバイ感じのスタートが

そして島に異動してきた警察署長が主人公で、このアミティ島来たばっかで、
右も左も分からない中、いきなり事件に駆り出されるのがなんとも言えない嫌な予感二つ目。

その事件から最悪な状況を回避するべく、自力で海岸封鎖しようとするものの、

市長から「島が金稼げなくなるからやめろ。」的な良くある圧力かけられちゃって、
しかなく応じるものの、休日？海でくつろいでいても、海が気になって仕方ない描写で
嫌な予感三つ目。

そして、突然訪れる嫌な予感的中。幼い子供が第二の犠牲者に。

この畳み掛けるストーリー展開が、ジリジリくる怖さで上手いな。と感心します。

合わせて、前半は音楽や何となく「来るぞ、来るぞ。」と
ジワジワさせて、

その分、観てるこっちのイメージが勝手に膨らんで更にヒヤヒヤします。

んだよこれ。天才かよ。

後半はアクション巨編。

そんな人食いサメに懸賞金がかかって島に、各地から賞金稼ぎがどっと押し寄せ、
ここでようやくサメ専門海洋学者先生フーパー登場。

サメ退治ムードが高まり、一匹の大型サメが捕まるも学者先生は、サメが違うと否定。

そっから、市長をシカトして署長、学者先生、荒くれ者のサバ漁師が協力し、
サメ退治に向かう熱い展開。

なんだろう。この

この後から、船のそばを通るサメとかマジで怖い。海の中で大きいものって、単純に怖い。

サメのパワー描写もよくわからない樽の浮き沈みで判断しますが、
なんとなく強さがわかるパワー感。

でも、いざ姿を見せると「意外と動きが地味」。そして口パクパクしてるだけのサメですが

まるで古いお化け屋敷の作り物の幽霊みたいで盛り上がれます。

そして様々な悶着あって
（水中の檻の強度が弱いのかサメが強すぎるの、あっさりぼっこりはどうかと思いますが。）、
何とか決着。

うーん、素晴らしい。

昔の香港映画みたいに「敵ぶっ倒したら完」みたいな、スッキリした終わり方。

変にいい話にまとめなくて良かったです。

まとめ

全編通して台詞だったり、演出だったりの細かい伏線や小物の使い方（ガスボンベみたいなのとか）
など色々気持ち良く回収されて、見るもの全てに無駄がない。

と感心します。

観る前の勝手なイメージで、サメがバリバリ大暴れするだけかと思ってましたが、

って心底楽しめました。

一部グロい描写もあるので注意は必要ですが。

ジャンルとしては何系映画と言えばいいのか判断に迷います。

スリラーアクション映画？ホラー映画？当てはまるジャンルが無いような。

唯一無二の「サメ映画」ですね。

今回もいい映画、ごちそうさまでした！

アマプラはこちらからジョーズ (字幕版)